
見た目の違いとして、中国の鍼はやや太く、日本の鍼は細いというのがありますが、それよりも重要なことがあります。それは、鍼治療に対する双方の考え方(一般的な患者側のとらえかた)の違いです。

日本の鍼灸治療は、医療の補助あるいは民間療法的なイメージが強く「ちょっと肩がこるから仕事帰りに鍼にでも…」とか「鍼は怖いから整体にしようかな…」などが一般的な日本での鍼治療の認識だと思います。なので、よりソフトな鍼灸治療が好まれ、鍼も細く刺す深さも2mm〜5mm程度というものが多く、結果的に治療効果も低いものにならざるを得ません。

それに対して中国の鍼灸治療は、古くから漢方薬と共に医療の一分野を担ってきた歴史があり、治療効果を第一に考える医療としての鍼灸治療が行われてきました。従って使用する鍼も日本の鍼に比べると、やや太めのものを選ぶ傾向にあり、針の深さも(部位によって違いますが)1.5cm程度の刺入が普通です。この深さは科学的にも効果的な深さとして、確認されています。